電池式で扉の施錠・解錠する電子錠は様々なメーカーから販売され、両面テープで貼り付けるだけで簡単に取付けられる物もあります。認証方法もスマートフォンを使ってBluetoothで通信して開けられる商品もあります。各々特徴がありますが、弊社がご提案す電子錠は錠ケースに挟み込んで設置するので落下の心配もなく、加工もなくオートロックシステムにすることが可能です。
対応する錠前（MIWA製LA / LSP / DA / TEGOAL製LX / LG / LD / HD）が付いていれば、既存の鍵穴を残したまま扉を加工することなくオートロックシステムを導入できます。教育機関やマンションなどでマスターキーシステムが組まれている場合でもそのまま非常用鍵としてご利用いただけます。
カードの登録や削除を本体操作で行えるスタンドアローン型なので、インターネット環境が無い場所や地下などで通信状態の悪い場所にもご利用いただけます。クラウド利用料などのコストを抑えてオートロックシステムを導入したい場合にも本システムは適しています。
電池式なので、扉周辺の配線工事が不要です。扉数が多い場合や、倉庫や教育機関など広い敷地で工事費が高くなってしまう場合にはご相談ください。電気錠システムと比べると開閉回数が多い扉には適しませんが、扉内に電源線を入れる工事をすれば電池交換が不要となります。
本システムはmicroSDカードを使ってタイムコントロールの設定、カード登録や削除、入室履歴をダウンロードして閲覧が可能です。専用PCソフトは無料でダウンロードできます。（Windows対応）履歴は本体に10,000件保存されており、EXcelへの変換もできるので定期的にダウンロードして管理するのに便利です。ソフトは本体のシリアルナンバーを使って管理する方式で、複数台の本システムを1つのソフトで管理することができます。学校やオフィスで入室できる人が入れ替わる際などは管理者がまとめて設定し、microSDカードを差し込むだけで設定が完了するので非常に便利です。
オートロック機能を時間と曜日で切り替えることができます。3つの設定モードがあり、①オートロックにならない「常時解錠モード」はICカードでの認証が不要な時間を設定できます。施錠時間中は登録したICカードを持っている人は入室できます。日中人の出入りが多い扉の設定に使用されます。②常時オートロックになり、ICカードを持っている人が入室できる「認証モード」、③管理者だけが入室できる時間を設定できる「常時施錠モード」があります。セキュリティレベルに合わせてソフトで設定し、microSDカードを使って本体に登録するので、ネットの環境も必要なく、ランニングコストもかかりません。
扉の端から鍵穴の中心部までの長さをバックセットと呼びます。ガラスが入っている扉は錠前が入っている枠の部分が細かったり、扉のデザインによって厚みも変わります。本システムはバックセットが38～76mmの錠前に対応し、扉の厚みも32～62mmまで対応しています。オフィスなどで使われているスチール扉は住宅と比べると使用頻度が多くなります。本システムは消耗部品である駆動部分と制御部分が分かれている構造になっているので、駆動部分が劣化した場合でも交換が容易にできます。
（注：電子錠は電気錠システムに比べると耐久性は落ちるので、弊社では現場に合わせシステムをご提案させていただきます。）
室外リーダーにICカード認証とパスワード入力が可能なテンキーマルチリーダーを採用しています。ICカード+暗証番号で二重認証するDUAL認証も可能です。ネットワークにつながっていないので本体内の時計は自動補正されませんが、スマホのアプリを使って更新が可能です。
注：Androidスマートフォンを使用します。バージョンが8.0以降、NFC機能が付いているなどの条件があり、機種によって利用できない場合があります。
専用ソフト（別売）を使って2100年まで、遠隔地からクラウド環境を使うことなくパスワードを発行できます。1日限り有効な「ワンデイパスワード」当月1日から末日まで有効な「マンスリーパスワード」、次の新規パスワードが入力されるまで使用できる「チケットパスワード」、1日を4時間ずつ6分割に区切り、分割した時間を2つまで組み合わせて使用ができる「6ブロックパスワード」の設定が可能です。
時間貸しの共有会議室の無断利用を防止したり、契約時間外の入室を防止するのに有効です。パスワードの有効期間を設定できるのでICカードや物理鍵の貸出業務を減らすことができます。
ビルの通用口や社内共有扉など、暗証番号式のシステムを使用している扉は多くみられます。既存システムは本体を操作して暗証番号を変更しますが、定期的な暗証番号ができていない場所がほとんどではないでしょうか。マンスリーパスワードの機能は1年以上先のパスワードも発行できるため機械の操作が不要で、関係者のみに次月パスワードを案内することができます。
某大学からのご要望が、「定期的に使用する部屋を入室制限し学生証を登録したい。入学、卒業などで登録削除をコストを抑えて簡単にしたい。」「一時的に入室を許可した方への鍵の受渡を簡略化したい。」といった内容で、本システムを採用いただきました。一時的な入室許可を来訪者に与える場合、事前にワンデイパスワードを発行すれば期間外の入室を未然に防ぐことができます。
| 名称 | Smart IC Lock（スマート IC ロック） |
|---|---|
| 型番 | MS2150 |
| 本体電源 | 本体：単三アルカリ乾電池 または 単三リチウム乾電池4本 |
| 電池寿命 | IC認証：約4,000回 ノンタッチ認証モード：約3,000回 |
| AC電源 | AC-DC アダプター 6V |
| 非常用電源 | 角型9Vアルカリ乾電池をリーダー部端子に接触 |
| IC登録数 | G Master カード：3枚 A Master カード：5枚 User カード：300枚 |
| 対応IC規格 | Mifare(ISO14443A)、FeliCa(ISO18092) |
| IC周波数 | 13.56MHz |
| 履歴保存数 | 10,000件 |
| データ入出力 | microSDHC |
| 外部入力端子 | 無電圧A接点 |
| 防滴性能 | リーダー部 IPX4 |
| 不正警報音 | 85dB |
| 対応錠前 | MIWA：LA/LSP/DA/TE GOAL：LX/LG/LD/HD その他メーカー |
| 対応バックセット | 38 / 51 / 64 / 76mm |
| 適応ドア厚 | 32～62mm |
